アデレード日本語補習授業校の評判口コミは?学費や生徒数など詳しく解説


アデレード日本語補習授業校ってどんな学校なんだろう?
学費や生徒数、実際の評判を知りたい!

海外在住の鈴木みおです。
娘二人が現地補習校に通っていて、 小・中学部の補習校の保護者として9年間経験しています。
アデレード日本語補習授業校は、オーストラリア南部にある日本人向け日本語補習校ですね。
この記事では、駐在や海外移住でアデレード日本語補習授業校を検討しているお子さんとご家庭に向けて、気になる学費や学校の様子、評判口コミなどを詳しく紹介します。
アデレード日本語補習授業校の基本情報

学校名 | アデレード日本語補習授業校 |
学校所在地 | オーストラリア、南オーストラリア州アデレード |
対象学年 | 幼稚部、小学部1年生~中学部3年生、SACE日本語コース |
設立年 | 1983年 |
公式サイト | https://adelaidehoshuko.asn.au/ |
アデレード日本語補習授業校の評判口コミ
現地校に月~金で通い、土曜日のみこちらで授業を受けていました。
大半が日本人両親で日本企業勤め、5年前後のアデレード赴任で家族で引っ越してきている家庭でした。
父親オーストラリア人・母親日本人というご家庭で、日本のことも知ってほしいから子供を通わせているというパターンもありました。
日本の教科書を使った授業で、ずっと日本語が使えるので毎週土曜日を本当に楽しみにしていました。平日に通っている学校はみんなバラバラでしたが、学校での行事などもあって週に一回通学するのが癒やしでした。
この通学がなければ、英語がわからない状態で他に日本人のいない現地校に放り込まれて数年間過ごすのは精神的に無理だったかもしれません。
現地校でのいじめなどはありませんでしたし、帰国前には英語がわかるようにはなっていましたが、母国語で同年代の人たちと過ごせる環境は本当に貴重でした。
先生たちも若く、熱心で、お兄さんやお姉さんができたみたいでとても嬉しかったです。
勉強のレベル自体は特段高いわけではないので、別途自宅で通信教育を受けたり、ドリルや参考書を持って行っていました。
ずっとオーストリアで育っていて日本語が苦手な子が「蒸す、ってなに?」と聞いたときに先生が「steamのことだよ」と教えてあげたり、英語が苦手な子も日本語が苦手な子もみんな楽しく過ごしていた良い思い出ばかりです。
(小2〜3在籍の保護者、独自アンケートより)

アデレード日本語補習授業校の学費・費用

※2022年度の場合
※日本円は2022年11月のレート(1AUドル=94円)で計算
入学金 | 50AUドル(約4,700円) |
授業料 | 幼稚部、小・中学部:週27AUドル(約2,500円、1学期分まとめて支払い) SACE日本語コース:年間300AUドル(約28,200円、1年分を一括払い) |
その他費用 | 服教材費などの実費 |
アデレード日本語補習授業校と周辺の学校事情
アデレード日本語補習授業校以外の在外教育施設
南オーストラリア州には全日制の日本人学校はありません。補習校もアデレード日本語補習授業校だけです。
隣りのビクトリア州にはメルボルン日本人学校があり、全校生徒36人の小規模な全日制の学校です。補習校はメルボルン国際日本語学校、メルボルン補習校があります。
首都キャンベラにはキャンベラ補習授業校があり、小学部1年生から中学部3年生が通っています。4学期制になっていて、学費は各学期300AUドル(約28,200円)程度です。
現地校
オーストラリアでは州政府が教育制度を管轄しているので、州によって教育制度が異なります。
南オーストラリア州は4月30日までに5歳になる年に「Reception」と呼ばれる小学校敷地内に併設されているクラスに入学します。
公立の小学校(Primary School)は、Reception Class(5歳)からYear7(中1)です。
大規模な小学校の場合、Junior Primary School(Reception ClassとYear1、Year2) と、Primary School(Year3〜Year7)に分かれています。
中学校(Secondary School)は、Year8〜Year10、高等学校(Senior Secondary)は、Year11とYear12です。
義務教育が6歳(Year1)〜16歳(Year10)で、大学や専門学校へ進む生徒はYear11と12へ進みます。
授業料は公立校が約175AUドル(約16,500円)、私立校は6,000AUドル(約564,000円) 以上かかります。
またオーストラリアでは公立校が充実していて、初等教育から大学院まで約7割が公立校(州立)です。
留学生の受け入れも積極的に行っていて、ESL(English as a Second Language)など学習支援が整っている学校が多いのが特徴です。国際バカレロア(IB)ディプロマプログラムを認定する公立校もあります。
アデレード日本語補習授業校の生徒数

アデレード日本語補習授業校は、幼稚部と小学部と中学部があります。
2022年度の新入生は、幼稚部の新コアラ組18人、新1年生21人、新中学1年生8人です。
全校生徒数は200人ほどの中規模な学校ですね。
アデレード日本語補習授業校の特徴は?
アデレード日本語補習授業校は毎週土曜日、9:30〜12:20まで3時限の授業を行っています。
幼稚部と小・中学部は現地校に合わせ4学期制となっています。
1学期の開始は日本と同じ4月下旬〜5月初旬(南オーストラリア州のTerm2)。
幼稚部年少のポッサム組は2学期よりスタートします。
SACE(南オーストラリア州中等教育検定)日本語コースがある
アデレード日本語補習授業校には、2020年に新しく開講されたSACE日本語コースがあります。Year10以上の補習校卒業生が受講することができます。
SACEコースは南オーストラリア州の学期に合わせてSemester制を採用し、1月〜2月に開始されます。
オーストラリアの現地校ではYear12を修了する前にそれぞれの州で中等教育検定が行われ、高校修了資格(Senior Secondary Certificate of Education)を得ることができます。
南オーストラリア州でSACE(South Australian Certificate of Education)と呼ばれている中等教育検定です。
アデレード日本語補習授業校では、SACE日本語(Japanese continuers)Stage1、Stage2を設置し、1年間で20クレジット取得できるカリキュラムになっています。
ESA(南オーストラリア州民族学校協会)の支援のもとにできた、補習校出身者と卒業生の日本語学習を現地の高等教育進学にいかせる制度です。
補習校で学習したことが現地校への進学にもつながることは、日本語学習の継続のモチベーションにつながりますね。
幼稚部の活動が充実している
アデレード日本語補習授業校には年少ポッサム組、年中コアラ組、年長カンガルー組があり、幼稚部のある補習校ではめずらしく3年保育になっています。
校外学習や日本の行事、歌などを通して日本文化を幼児期より体験することができます。
「プレップ親子ピクニック」では、緑広がる公園で保護者といっしょにゲームをしたりお弁当を食べたりしてクラスメイトや先生方と盛り上がります。
「プレップ盆踊り大会」は、浴衣や甚平を着て「南中ソーラン節」にあわせて踊り、盆踊りのあとはヨーヨー釣り大会があります。
また七夕飾りやお餅つきといった日本文化に触れられる行事もあります。
幼稚部で日本語や日本文化に親しむ機会がたくさんあるのはうれしい取り組みですね。
保護者の茶話会がある
アデレード日本語補習授業校では学年ごとに茶話会が行われていて、保護者同士の意見交換、情報収集の場として活用されています。
また学校運営を知るよい機会にもなります。
子どもの年齢や学年ごとに異なる教育や子育ての悩みはつきません。共感やアドバイスがもらえる交流の場があるのは心強いですね。
アデレード日本語補習授業校の学費、生徒数などのまとめ
アデレード日本語補習授業校の学費や生徒数、特徴などについて詳しくご紹介しました。
アデレードは日本との時差も少なく、他の大都市と比べると比較的、日本人が少なく生活費も低いため多くの留学生が勉強しています。
白砂のビーチが広がる海辺の街は、世界でもっとも住みやすい都市のひとつと言われています。
アデレード日本語補習授業校の生徒の割合は国際児が多く占めています。
マルチカルチャー社会のオーストラリアで現地校に通っている子どもたちが日本語、そして日本文化を継承していくことは大変な努力が必要です。
日本に誇りを持ちながら国際感覚を育てる、そういった思いでアデレード日本語補習授業校は学習プログラムを実施しています。SACE日本語(Japanese continuers)コースがあるのも魅力ですね。
この記事が、アデレードへの駐在や海外移住の予定があるお子さんとご家庭の参考になればうれしいです。