ローマ日本人学校の評判口コミは?学費や生徒数など詳しく解説
ローマ日本人学校ってどんな学校なんだろう?
学費や生徒数、実際の評判を知りたい!
海外在住の鈴木みおです。
娘二人が現地補習校に通っていて、 小・中学部の補習校の保護者として9年間経験しています。
ローマ日本人学校は、イタリアの首都ローマにある日本人学校ですね。
この記事では、駐在や海外移住でローマ日本人学校を検討しているお子さんとご家庭に向けて、気になる学費や学校の様子、評判口コミなどを詳しく紹介します。
ローマ日本人学校の基本情報
学校名 | ローマ日本人学校 |
学校所在地 | イタリア、ローマ |
対象学年 | 小学部1年生~中学部3年生 |
設立年 | 1990年 |
公式サイト | http://www.scuolagiapponeseroma.it/ |
ローマ日本人学校の学費・費用
※2022年度の場合
※日本円は2022年12月のレート(1ユーロ=144円)で計算
入学金 | 750ユーロ(約108,000円) |
授業料 | 小学部7392ユーロ(約1,064,400円) 中学部7590ユーロ(約1,093,000円) |
施設維持費 | 150ユーロ(約21,600円) |
支払い方法 | 授業料の支払いは年間一括払い、または学期ごと(3学期制)の分割払い |
ローマ日本人学校と周辺の学校事情
ローマ日本人学校以外の在外教育施設
ローマ周辺にはローマ日本語補習授業校があります。
3、4歳児対象の遊ぼう会、5歳児対象の初級クラス、小・中学部があり、年間授業料は約8万5000円〜11万4000円です。
年間授業日数は36日、授業時間は108時間で、日本の教科書を使って国語の学習を行います。
イタリア国内には、全日制のミラノ日本人学校があります。
小・中学部の全体生徒数は63人の小規模な学校で、年間授業料は小学部で約87万円と中学部で約88万円です。
現地校
イタリアの就学前教育は幼稚園(3歳〜5歳)から始まります。
小学校は6歳〜11歳の5年制、中学校は11歳〜14歳の3年制です。
公立小学校の学費や教科書は無料で、中学校の教科書は有料になります。
中学3年生の終わりには卒業試験「テルツァ・メディア」があり、合格しなければ高等学校に進学できません。
点数が達しない場合は留年して最終学年をもう一度やり直すことになります。
高等学校は1、2年で一般教養を学び、3〜5年生で専門分野を学習します。
義務教育は小学1年生から高校2年生までです。
高校5年間の修了認定として、マトゥリタ(Maturita)という国家試験に合格する必要があります。
インターナショナルスクール
ローマのインターナショナルスクールは、イギリス式、アメリカ式、フランス式、カナダ式、国際バカロレア(IB)などがあります。
アンブリット・インターナショナル・スクール(Ambrit International School)は国際バカロレア初等教育プログラム(PYP)を取り入れた学校で、ローマ日本人学校とも学習交流があります。
幼稚園、小学部、中学部の生徒数は約440人で、50か国以上の多様な文化的背景をもつ子どもたちに国際教育を行っています。
英語が母国語の生徒が30%、イタリア語が40%、残り30%が他の言語です。
授業料は約150万円〜300万円で学年によって異なります。
ローマ・インターナショナル・スクール(Rome International School)は、国際バカロレア(IB)の初等教育プログラムとIBディプロマプログラムを提供することを認可されたローマで唯一の学校です。
ケンブリッジ式の教育システムを取り入れ、IGCSEを取得するためのカリキュラムを行っています。
幼稚園、小・中学部、高等学校の一貫教育で、2歳〜18歳の子どもたちが学んでいます。
生徒数は500人以上、約50か国の異なる国籍の生徒たちが集まっています。
授業料は約140万円〜350万円で学年によって異なります。
ローマ日本人学校の生徒数
ローマ日本人学校には、小学部と中学部があります。
2022年度の生徒数は以下のとおりです。
【小学部】
- 1年生:3人
- 2年生:2人
- 3年生:7人
- 4年生:1人
- 5年生:1人
- 6年生:2人
小学部全体の生徒数は16人です。
【中学部】
- 1年生:1人
- 2年生:0人
- 3年生:2人
中学部全体の生徒数は3人です。
全校生徒数は19人の小規模な学校です。
ローマ日本人学校の特徴は?
ローマ日本人学校の年間授業日数は194日間、3学期制の学校です。
小規模校の特色を生かし、一人一人の生徒の個性や学習の進捗状況に合わせたきめ細やかな指導が行われています。
またイタリアの社会や文化、歴史にふれる学習機会が多く、現地理解教育に力を入れグローバルな視点を持つ生徒の育成をめざしています。
「ローマの時間」で現地を学ぶ機会がある
ローマ日本人学校では、総合的な学習の時間を使った現地理解教育「ローマの時間」が実施されています。
小学部3、4年生のローマの時間では「イタリアの食」について調べ、詳しく知るために校外学習で地元の魚屋とピザ屋でインタビューを行ったりします。
中学部ではローマに本部のある国際連合農業食糧機関(FAO)訪問し飢餓や食糧問題を考えたり、ローマのゴミ処理や衛生環境を担当する機関(AMA)を見学する機会があります。
「イタリアに生きる人々に学ぶ」をテーマに職場見学や職場体験を行うこともあります。
イタリアの人々に興味をもち、その生活を理解するローマ日本人学校ならではの学習が取り入れられています。
ネイティブによるイタリア語と英会話の授業がある
ローマ日本人学校では小学部1年生から、ネイティブ教師による週一回のイタリア語の授業があります。
小学部3年以上は個人の習熟度に合わせて3クラスに分けて日常生活で使えるイタリア語を学んでいます。
イタリア語の校外学習では、小学部1、2年生とイタリア語基本コースの生徒がお菓子屋さんで注文したり、イタリア語発展コースの生徒はジェラート店や花屋でお店の人とイタリア語で会話をしたりする実践の場もあります。
また英会話の授業を週一回、小学部1年生〜中学部3年生まで行っています。
中学部は学習指導要領の英語の授業にプラスして英会話、イタリア語を学んでいます。
校外学習が充実
ローマ日本人学校ではイタリアの文化や歴史を体験する校外学習がとても充実しています。
バチカンのサン・ピエトロ大聖堂近くのサンタンジェロ城で写生大会を行ったり、コロッセオやトレビの泉、美術館、教会などへ校外学習に出かけることもあります。
修学旅行は1泊2日でナポリ市内観光やカセルタ王宮の見学、ポンペイ遺跡へ訪れます。
多くの世界遺産や美しい街並みが残るローマそしてイタリアならではの体験ですね。
ローマ日本人学校の学費、生徒数などのまとめ
ローマ日本人学校の学費や生徒数、特徴などについて詳しくご紹介しました。
ローマ日本人学校は小規模な学校ですが、少人数制だからこそ小学部と中学部に垣根がなく、全校生徒がともに学び遊べるアットホームな環境です。
文部科学省の学習指導要領に基づくカリキュラムを行いながら、イタリア語や英語学習の授業を実施しています。
そして校外学習や現地交流が充実しているので、学校生活の中で日本とイタリアの両国のよいところを体験できます。
日本人学校で経験したことが子どもたちの大きな成長へつながるはずです。
この記事が、ローマへの駐在や海外移住の予定があるお子さんとご家庭の参考になればうれしいです。