
作文が苦手な小学生向けのオンライン塾や教室ってないかな?
うちの子にあった教室を見つけたい!

元小学校教員・塾講師として約7年の指導経験があるまつもとです。
夏休みの読書感想文など、お子さんの作文や書く力に悩むご家庭は多いですよね。
作文は単なる文字を書く作業ではなく、考えをまとめる力や表現力を育てる、大切な学習のひとつです。
自分の考えを持って表現することは、作文だけでなく今後のお子さんの人生でもとても重要な能力になるはずです。
この記事では小学生向けのオンライン作文教室や塾を厳選して、特徴や料金まで詳しく解説します。
- ベネッセ文章表現教室:ベネッセグループの(株)東京個別指導学院が運営。月2回最大6名の少人数指導で、自分の考えを表現・伝える力がつく
- ヨミサマ。:1対1の国語特化オンライン個別指導。中学受験対策コースもあり
- Z会の通信教育:通常講座に添削指導がついている。有料オプションの作文講座や中学受験講座もあり
小学生向け作文教室・塾の選び方3つのポイント
お子さんにあった個別指導が受けられるか
作文指導で最も大切なのは、お子さん一人ひとりの特性や課題に合わせた指導です。
子どもたちの作文の悩みは本当にさまざまです。
- 「何を書いていいかわからない…」
- 「書き始めの一文が思いつかない」
- 「文章がバラバラでまとまらない」
- 「同じ言葉ばかり使ってしまう」
- 「原稿用紙の使い方がよくわからない」
アイディアはたくさん浮かぶけど整理できない子もいれば、そもそも何を書けばいいか思いつかない子もいますよね。
良い作文教室や塾はまずお子さんの現状をしっかり見極めて、その子に合った指導プランを提供してくれます。
マンツーマンの個別授業でなくても、一人ひとりの作文に対して具体的なアドバイスがあるかどうかはとても重要です。
特に作文が苦手なお子さんは、「何がわからないのかわからない」状態になっていることも多いですよね。
専門スキルを持った講師がお子さんの特性をきちんと理解して、適切な指導法を選べるかどうかが上達の鍵になります。
グループ指導かマンツーマン指導か
作文指導の形式は大きく分けて「グループ指導」と「マンツーマン指導」の2種類があります。
どちらがお子さんに合っているかは、性格や学習スタイルによって変わってきます。
- 友達の作文や意見を聞けて視野が広がる
- 「私も頑張ろう!」という気持ちが自然と生まれる
- 発表する機会があり、人前で話す力も育つ
- 比較的お手頃な料金で続けやすい
- お子さんのペースに合わせた指導が受けられる
- 質問しやすく、わからないことをすぐ解消できる
- 他の子の進み具合や出来栄えを気にせずに安心して学べる
- 集中力に課題があるお子さんでも効率よく学習できる
性格的に人見知りが激しい子やおとなしめの子の場合は、マンツーマン指導の方が受講しやすい場合もありますね。
少しずつ慣れて自信がついてきたら、グループ指導の教室に変えて料金を抑えるという選択肢もあります。
一方で友達と一緒に学ぶのが好きな子や、他の子の意見を聞くことで刺激を受けるタイプの子は、最初からグループ指導で受講するのもいいですね。
グループ指導でも、おとなしめのお子さんが伸び伸びと取り組める雰囲気づくりをしている教室ももちろんあるので、お子さんの性格や学習スタイルを考えながら、合いそうな指導形態を選んでみましょう。
続けやすい料金かどうか
作文力は一朝一夕では伸びません。
継続的な学習が必要なので、長く続けられる料金設定かどうかは大切なポイントです。
作文教室や塾の料金体系は教室によって違いますが、一般的には
- 入会金・登録料
- 月謝・受講料
- 教材費
- テキスト代
- システム利用料(オンライン教室の場合)
などが必要になることが多いです。
また料金を検討するときは月謝の安さだけでなく、
- 講師との相性
- 添削回数や質
- 兄弟割引などの特典
など、実際の指導内容と料金のバランスを確かめることも大切です。
オンライン作文教室なら通学の交通費や時間がかからないので、以上にかかる時間や手間を考慮するとより続けやすいですね。
特に地方にお住まいの方や習い事で忙しいお子さんの場合は、オンライン教室の便利さは大きな魅力です。
料金プランだけでなく、お子さんとの相性や、講師・授業の質などをしっかり確認するためにも、各社が行っている無料体験授業などは必ず参加するようにしましょう。
小学生向けおすすめオンライン作文教室・塾3選
ベネッセ文章表現教室

運営会社 | 株式会社東京個別指導学院 (ベネッセグループの(株)東京個別指導学院が運営) |
対応年齢 | 小学2年生~小学6年生 |
対応教科 | 文章表現 (国語・作文ではなく、考える力・書く力・伝える力・聞く力を育成) |
レッスン形式 | 少人数制のオンライン授業 (最大6名まで) |
レッスン時間 | 90分 (途中5分の休憩あり) |
料金 | 登録料:11,000円(税込) 月額費用:11,000円(税込) (月2回の授業、教材費・自宅学習用ワークシート・郵送費すべて含む) |
公式サイト | ベネッセ文章表現教室 公式サイト |
- 読書感想文や作文に苦手意識がある
- 自分の意見が表現できるようになりたい
- グループレッスンでいい刺激を受けたい
特徴・学習内容
ベネッセ文章表現教室は、ベネッセグループの株式会社東京個別指導学院が運営するオンライン作文教室です。
- 低学年(2年生):書く楽しさと基本表現
- 中学年(3〜4年生):具体的な表現力
- 高学年(5〜6年生):論理的思考力と応用力
と、学年や発達段階に合わせて丁寧な指導をしてもらえるのが大きな魅力ですね。
ベネッセ文章表現教室の学習はただ書くだけでなく、「考える」「書く」「発表する」の3ステップで進めていきます。
テーマについて考えをしっかり深めてから段階的に文章を書いていくので、しっかり自分の考えを文章として表現する力をつけることができますね。
少人数制のきめ細かさと、お互いを否定しない安心感を大切に指導してくれるので、苦手意識のある子や恥ずかしがり屋の子が、勇気を出さなくても伸び伸びと考えて表現できます。
クラスは最大6人までの少人数制で、講師が一人ひとりの様子を確認しながらアドバイスや問いかけをしてくれます。
自分の書いた考えを発表する機会があるのも、ベネッセ文章表現教室ならでは。
お友達の意見や価値観にも触れながら学習できるのは大きな魅力です。

作文練習だけでなく、表現力と思考力を深めながら伸ばすことができる教室ですね。
口コミ・評判
長女が小学校4年生の頃、学校から出された宿題を提出していないことがあったようなんです。その宿題というのが文章を書くような内容でした。どうやら文章を書くときに深く考えすぎて時間がかかっていたようで、苦手意識もあるようでした。
それで、文章を書くことを体系的に教えてくれるような教室を探していたんです。そのなかで見つけたのが文章表現教室でした。体験教室に行ってみると、先生がとても優しく、安心してお任せできるなと思いました。できれば文章を書くような宿題も自分で取り組めるようになってほしいという思いもあって、入会することにしたんです。
(中略)
書くことに対して自分でハードルを上げてしまっていたところがあったようですが、通い始めてからはそれが下がったように感じます。私が宿題を手伝うことはなくなりましたし、提出していないこともなくなりました。
(中略)
私自身、仕事をするなかで文章を使って表現する力の必要性を感じる場面が多くありました。書くことは、自分の考えを整理してそれを論理的に伝えることだと思います。生きていく上でずっと使うスキルですよね。文章表現教室は、それを子どものレベルに応じて体系的に教えてくださる場所だと思います。
「受験するかしないか」「文章が苦手か得意か」などに関係なく、まずは文章表現教室に通うことを検討してみてほしいです。長女と次女を見ていると、文章を読み解く力や要点をまとめる力は確実に身についているなと感じます。
公式サイトより抜粋
ヨミサマ。

運営会社 | 株式会社Overfocus |
---|---|
学年 | 小学生(小1〜)・中学生・高校生 |
教科 | 国語 |
学習時間 | 小学生:30〜45分/週1回 中学生:45分/週1回 高校生:90分/週1回 |
料金(税込) | 入会金:19,800円 月額16,280円〜 (学年やプランによって異なる) |
公式サイト | 東大生のオンライン国語指導ヨミサマ。公式サイト |
- 国語の勉強方法がわからない
- 読み書きや考えることが苦手
- 数学の文章問題や思考力問題が解けない
特徴・学習内容
ヨミサマ。は、東大生・京大生の講師が1対1で指導してくれる国語特化型のオンライン個別指導です。
小学生向けには
- 小1〜小3コース
- 小4〜小6コース
の2コースが用意されていて、講師と対話をしながら学習を進めていくことができます。
講師は採用率16.7%という厳しい基準をクリアした東大・京大などに在籍の講師。
お子さんと年齢も近いので、親しみのある少し上のお兄さんお姉さんから学べるのもいいですね。
毎週1題の問題をじっくり考える授業で、対話を通してお子さんの思考の道筋をしっかり把握。
「どうしてそう思ったの?」と考え方のつまずきをその場で一緒に解決してくれるので、今まで「なんとなく」で答えていた問題にも「こういう理由だから」と自信を持って答えられる力を育てることができます。
また中学受験を目指す子向けに、志望校に合わせた問題で物語文や説明文の解き方のコツなども丁寧に教えてくれるのも嬉しいですね。
授業は録画して後から見直せるので復習も簡単にできる上、個別指導で月額14,800円~という料金も続けやすいポイントです。
口コミ・評判
僕は最初は国語は好きでも嫌いでもありませんでしたが、ヨミサマ。をして国語は楽しいんだなと知りました。
まず、先生がとても親しみやすくて、楽しいです。
つぎに、学校と違って、毎回違う話の問題を解けるので毎回楽しみになります。担当の先生は大好きですが、振替の時はいつも違う先生とできるのも楽しいです。(生徒様ご本人より)
公式サイトより
中学受験のために他塾に通わせていますが、国語だけはイマイチ伸びず、困っていたところでヨミサマ。を見つけ、入試対策のプログラムも受講させています。
入会してから2ヶ月程度で安定して伸び始め、今となっては得点源となりました。一般的な塾と異なり対話ベースなおかげで、わからないことが放置されることなく、完全な理解を追求して授業が進むのがいいところだと思います。
個人的には週2コマの方がおすすめです。
Z会の通信教育

運営会社 | 株式会社Z会 |
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対応学年 | 小学1年生〜小学6年生 (他に幼児・中学生・高校生・大学生・社会人あり) |
対応教科 | 【小1・小2】国語・算数・経験学習 【小3〜小6】国語・算数・理科・社会(1教科からの受講が可能) タブレット学習は4教科に英語・総合学習・未来探究学習がついた7教科 |
利用可能サービス | ・3つのコースから選択可能 ・担任制の添削指導 ・保護者指導用のサポートブックあり |
料金 | 月額3,315円〜(税込、学年・コース・教科数によって異なる) |
公式サイト | Z会の通信教育 小学生コース![]() |
- 質の高い添削指導を受けたい
- 塾との併用もしたいので料金は抑えたい
- 作文のほかに中学受験を見通した教科学習もしたい
特徴・学習内容
Z会の通信教育小学生コースは、毎月の添削指導のほか作文力を鍛える目的別講座も用意されています。
- 全学年共通の「添削指導」(通常講座に含む)
- 小学3・4年生向けの「思考・表現力講座」
- 小学5・6年生向けの「作文講座」
と3つの作文講座があるので、お子さんの目標に合わせて選ぶことができますね。
Z会の添削指導は通常の小学生コースに含まれているので、受講生であれば毎月添削指導を受けることができます。
「思考・表現力講座」では教科の枠を超えてしっかり考えて問題を解く力を伸ばすことができます。
「作文講座」は「思考・表現力講座」で伸ばした考える力に加えて具体的な作文の書き方や手順も学べるので、中学受験などに向けた対策としても利用しやすいですね。
専任講師の添削指導では、良いところを見つけて褒めるだけでなく、
- 誤字や表記の修正
- 語尾の変化をつける工夫
- 具体例を書くためのヒント
など、作文力向上のための具体的なアドバイスがもらえるのも質の高いZ会ならでは。
温かみのあるコメントやイラストも書いてくれるので、先生からのお返事を楽しみにしているお子さんも多いですね。
口コミ・評判
- 独自アンケートより
うちの子は音にすごく敏感なんですが、Z会のタブレット学習にしたら毎日勉強するようになりました。正解の音が好きなようです。

理科の実験で、紙ではなく動き(アニメーション)が見られるところがいいです。
学校より先に勉強をするので、たくさん手を挙げて発表することができるようになりました。
提出課題の提出をボタン1つで出せるところが便利です。

学校のテストでわからない問題が少なくなりました。
英語は発音や意味をしっかり教えてくれるのでわかりやすいです。
担任の先生は提出課題でまちがえたところをしっかり解説してくれます。

作文教室を利用するメリット・効果は?
論理的思考力が伸ばせる
作文を書く過程は、論理的思考力を鍛える絶好のチャンスです。
しっかりと専門的な指導を受けることで、
- 情報を整理・構造化する力
- 因果関係を理解する力
- 客観的に見る力
などを身につけることができます。
情報を整理・構造化する力
作文では、伝えたいことを順序立てて説明する必要があります。
「最初に何を書いて、次に何を説明して、最後にどうまとめるか」という構成を考えることで、情報を整理する力が育ちます。
作文の指導では、「起承転結」や「序論・本論・結論」といった文章の組み立て方の基本を学びます。
この過程で、バラバラの情報や考えを筋道立てて整理する能力が自然と身につけることができますね。
因果関係を理解する力
「なぜそう思ったの?」「どうしてそうなったの?」という理由や原因を説明する習慣がつくことで、物事の因果関係を考える力が養われます。
例えば、読書感想文では「この本のどこが面白かったか、なぜそう感じたか」を説明しますよね。
こうした思考を繰り返すことで、原因と結果を結びつける思考が自然と身についていきます。
客観的に見る力
自分の考えを文章にする過程で、「読む人にとってわかりやすいかな?」という視点を持つようになります。
相手のことを考えながら書くことで、自分の考えを客観的に見る訓練ができますね。
作文教室では添削を通じて
「ここはもう少し詳しく書くといいね」
「この部分は読む人に伝わりにくいかも」
といったアドバイスを先生からもらえるため、自分の考えを客観的に見直す習慣が身についていきます。

論理的思考力は、国語だけでなく算数や理科、社会など他の教科の学習にも良い影響を与えます。
また将来的には、問題解決能力やプレゼン能力にもつながる大切なスキルですね。
自己表現がしやすくなる
作文指導を受けることで、自分の考えや気持ちを上手に表現する力が育ちます。
語彙力がアップ
作文を書く過程で新しい言葉に触れる機会が増え、使える言葉が豊かになります。
言葉の引き出しが増えることで、より正確に自分の考えを表現できるようになりますね。
「もっと具体的な表現はないかな?」
「別の言い方をしてみよう」
といったアドバイスももらえるのでより表現の幅を広げられるのも作文教室の魅力です。
例えば「楽しい」という言葉一つとっても、「わくわくした」「心が躍った」「充実感を覚えた」など、状況に合った表現を学べますね。
感情表現が豊かに
自分の感情を言葉にする練習を重ねることで、感情表現が豊かになります。
「楽しかった」「悲しかった」といった単純な表現から、より繊細で具体的な感情表現ができるようになります。
感情を適切に表現できると、友達関係でも大きな強みになります。
自分の気持ちをうまく伝えられないことでモヤモヤしたり、誤解するのを防ぐこともできるかもしれませんね。
自己肯定感がアップ
自分の考えや気持ちを表現し認めてもらえる経験を通じて、お子さんの自己肯定感を高められるのも大きなメリットです。
作文には、多少のルールはあっても算数のような「正解」がありません。
お子さんの表現を尊重して良い点を見つけて褒める指導をしてくれるので、自然と自信を持てるようになりますね。
自己表現力と自信が向上することで、学校の授業での発言や友達とのおしゃべり、将来的には面接や仕事での提案など、あらゆる場面で役立つ可能性もあります。
中学受験対策にも役立つ
記述問題や小論文に強くなる
近年は多くの私立中学の入試で、国語だけでなく算数や理科、社会でも記述式の問題が出題されることが増えてきました。
例えば算数の文章題では、解き方の説明を求められることがあります。
また理科や社会では、実験や資料から読み取れることを自分の言葉で説明する問題も増えています。
作文で培った「自分の考えを筋道立てて説明する力」は、中学受験での記述問題にもとても役立ちますね。
日頃から作文に慣れておくことで、本番での緊張感も和らぎ自信を持って試験に望むことができます。
作文教室では、「与えられたテーマについて考える」「制限時間内に書き上げる」といった入試に近い形式の練習もあるので、本番での実力発揮につながりますね。
面接対策にもなる
中学・高校受験の際に面接が実施されることも多いですよね。
作文で培った「自分の考えをまとめて伝える力」は、面接での受け答えにも直結します。
作文を通じて「なぜそう思うのか」「どうしてそう考えるのか」という理由付けを考える習慣がつくと、面接での質問にも筋道立てて答えられるようになります。
中学受験を視野に入れている場合は、早い段階から作文に取り組むことで、総合的な思考力・表現力を養うことができます。
受験テクニックだけに偏らず、お子さんの本質的な力を伸ばす指導を心がけている教室を選ぶのがおすすめです。
まずは無料体験でお子さんにあった作文教室を見つけよう
小学生向けのおすすめ作文教室・塾を紹介してきました。
しかし一番大切なのは、お子さんにあったサービスかどうかです。
今回ご紹介した作文教室は、すべて無料で体験授業を受けることができます。
実際に実際の授業を体験できるので、
- お子さんが実際に試すことで、取り組み方やお子さんの様子が具体的にわかる
- 講師やオンラインクラスの雰囲気を知ることができる
などを実感することができますね。
ただし体験授業の枠は限られているため、特に混み合う時間帯だと希望の枠が埋まってしまうことも。

気になった今のタイミングで、まずは各社公式サイトをチェックしておきましょう!
- ベネッセ文章表現教室:ベネッセグループの(株)東京個別指導学院が運営。月2回最大6名の少人数指導で、自分の考えを表現・伝える力がつく
- ヨミサマ。:1対1の国語特化オンライン個別指導。中学受験対策コースもあり
- Z会の通信教育:通常講座に添削指導がついている。有料オプションの作文講座や中学受験講座もあり