郵送の手間もないタブレット学習が気になっているけど、どんなものがいいんだろう?
元小学校教員&塾講師のまつあです。
帰国子女のお子さんの担任、学習指導をした経験があります。
親の仕事の都合などで家族で海外生活をしていると、心配なのはお子さんの学習面です。
「日本に帰った時に勉強についていけるだろうか」
「日本語を忘れてしまったらどうしよう」
など、親の不安は尽きませんよね。
海外にいても受講できる通信教育は以前からありますが、今はタブレット学習が便利なので、検討してる方も多いかと思います。
しかし便利なタブレット学習でも、中には海外で使用するのには向いていない教材やデメリットもあります。
海外でも受講できるおすすめのタブレット学習4選
海外でも受講できるおすすめのタブレット学習を厳選して4つご紹介します。
気になったものは2〜3つ程度比較した上で、お子さんに合ったタブレット学習を選んでみてくださいね。
タブレット学習のすらら
- 国語と算数の基礎をしっかり固めたい
- プロのサポートを借りながら苦手を克服したい
- ゲーム感覚で楽しく学びたい
運営会社 | 株式会社すららネット |
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対応学年 | 小学1年生〜高校生 |
対応教科 | 国語・算数・理科・社会・英語 |
料金 | 小中コース月7,480円〜(税別) |
すららは全国800以上の学校や塾に導入されている、今注目のタブレット学習教材です。

キャラクターと一緒にやり取りをしながら学習を進めるので、時間を忘れてゲーム感覚で熱中する子も多いのがいいですね。
また「すららコーチ」と呼ばれるプロ講師のサポート体制が整っているのはすららならでは。
お子さんに合わせた学習スケジュールを提案してくれたり、帰国後の受験や進学を見越したアドバイスも受けられるのが頼もしいですね。

チャレンジタッチ(進研ゼミ小学講座)

- 楽しく学習習慣を付けたい
- 専用タブレットで子供1人でも学べるようにしたい
- 学力に合わせた英語学習もしたい
運営会社 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
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対応学年 | 幼児〜高校生 |
対応教科 | 国語・算数・理科・社会・英語・プログラミング |
料金 | 月額2,980円〜(税込、支払い方法や学年によって異なる) |
小学生向けの通信教育・タブレット学習として有名なのが進研ゼミ。
特にチャレンジタッチは、専用タブレットで主要5教科+プログラミング学習までできると小学生に圧倒的な人気を誇ります。

進研ゼミは海外受講の実績も豊富で、これまでに世界100ヵ国以上12,000人の受講生がいるというのも安心のポイントですね。
進研ゼミ小学講座は
- 紙のテキスト学習
- 専用タブレット学習
のどちらかを選んで学習を進めることができ、テキスト学習の場合は毎月海外発送をしてもらうこともできます(毎月の海外発送費用も含まれます)。
専用タブレットであるチャレンジパッドは海外への発送は行っていないものの、日本で受け取った上で海外へ持ち出すことは可能です。
教材は毎月タブレット上に配信されるため、海外発送料がかからないのも嬉しいですね。
専用タッチペンで紙と同じような感覚でスラスラかけるので、お子さんもストレスなく漢字やひらがななどの書く練習をすることができます。

スタディサプリ
- できるだけリーズナブルに受講したい
- 現地校や補習校の学習で忙しい
- 日本の授業の雰囲気を味わいたい
運営会社 | リクルート |
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対応学年 | 小学4年生〜高校生 |
対応教科 | 国語・算数・理科・社会 |
料金 | 月額1980円(税抜) |
月額1980円という安さでありながら、プロ講師の授業を好きなだけ受講できるのがスタディサプリです。

小学4年生〜高校3年生の授業まで学年を超えて好きな時に受講できるので、お子さんの学力に合わせて授業が選べるのがいいですね。
海外子女向けのコースなどはありませんが、質の高い授業を好きなだけ見られるタブレット学習はスタサプならではです。

スマイルゼミ
- 日本の学校の教科書に合わせて学習したい
- 補習校や日本人学校の復習がしたい
- 年に数回日本に帰国することがある
運営会社 | 株式会社ジャストシステム |
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対応学年 | 年中〜中学生 |
対応教科 | 国語・算数・理科・社会・英語・プログラミング学習 |
料金 | 2,980円(税込)〜 |
スマイルゼミは、専用タブレットを利用して教科書に合わせた学習ができるタブレット学習教材です。

日本国内で使用することを前提として作られている教材ですが、タッチペンを使って漢字やひらがななど、紙に書いているのと同じ感覚で学習できるのはスマイルゼミはとても優れています。
小学校低学年などの年齢の低い子でも1人で学べる仕組みになっているので、親としても心強い教材ですね。
ただし専用タブレットは海外発送は行っていないため、日本で受け取った上で海外で使用する必要がありますので注意しましょう。

なぜタブレット学習・通信教育で海外受講をした方がいい?
まずは海外にいる間に日本の学校の勉強をしておくべき理由を確認しておきましょう。
帰国後の学校への転入をスムーズにすることができる

親の海外赴任などで将来的には日本に帰国する予定がある場合、帰国後の学校への転入が必ずありますよね。
帰国後は一般の公立校に転入することもできますが、それまで日本の学校に通っていなかったお子さんにとって新しい環境に適応していくのはとてもストレスのかかることです。
それに加えて日本語が全くわからないということになってしまうと、中学高校と進むにつれてどんどん学校での勉強がわからなくなってしまいます。
このような心配から中高生なら私立の帰国子女コースへの転入を考えている方もいることでしょう。
しかし現在はこの帰国子女コースへの転入も狭き門になっていて、英語が話せるからといって簡単に入学できるものではなくなっているようです。
海外に住んでいるうちから、日本の学習指導要領に合わせた学習を進めておくことでいざ日本に帰国することになってもよりスムーズに転入をすることができます。
ひらがなやカタカナ、漢字など海外では学べない学習ができる

日本特有のひらがなやカタカナ、漢字は毎日触れていないと特に覚えにくく忘れやすいものです。
日本に帰国すれば必ず使って生活していく必要があるので、特に大切に学習しておきたい部分ですね。
私が以前教員時代に受け持っていた子でニュージーランドからの帰国子女のAちゃんという子のエピソードです。
Aちゃんはあまりたくさんはひらがななどの練習をしてこなかったということで小学校2年生でも「あ」「め」などの複雑なひらがなが怪しい印象でした。
Aちゃんがすごく努力家であり、お母さんもかなり家庭で頑張って指導をしてくれたおかげで3年生になる頃には少し読みがたどたどしいかな?くらいにまで上達しました。
この間に3年生の勉強もしながらだったので、かなり大変だったのではと思います。
海外での通信教育ならタブレット学習が断然おすすめ

では海外で日本の学習指導要領に合わせた学習をするには、どんな通信教育教材を選べばいいのでしょうか。
通信教育には大きく分けて「テキスト学習」「タブレット学習」の2つのタイプがあります。
テキスト学習はプリントや本になっている教材、タブレット学習はインターネットに繋げればパソコンやタブレットで学習できる教材ですね。
海外で使えるテキスト学習の通信教育もありますが、冒頭でもお伝えしたようにおすすめはタブレット学習です。
ここからは、タブレット学習のメリット・デメリットを紹介していきます。
海外でタブレット学習をするメリットとは?
1、インターネット環境があればいつでもどこでも学習できる
オンライン学習の大きなメリットなのが、インターネット環境があれば世界中どこでも学習できることです。
自宅のパソコンやタブレットで学習ができ、動画や画像も豊富な教材が多いので短い時間で効率よく理解を深められますね。
日本の学校では前から2020年よりプログラミングやタブレットを使ったICT学習も開始することが決まっていました。
これに加えて、コロナの影響によってオンライン授業の導入の重要性や仕組みの構築が進んだこともあり、現在タブレットやパソコンを使った授業がどんどん増えています。
2、海外発送費がかからないので割安
別途配送費が毎月かかったり、添削指導などを送付する時にもその分費用の負担が必要になります。
日本から遠い国ほど発送費もかかる場合もありますね。
例)小学2年生の教材の場合
進研ゼミ小学講座 | 月5,241円〜7,291円(配送料込み、国によって異なる) |
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Z会の通信教育 | 月4,516円+配送費2,080円=6,596円 |
※進研ゼミは国語・算数・英語の3教科、Z会は国語・算数・総合的な学習の3教科です。
また国の配達状況によっては自宅まで教材が届かない、紛失してしまうという心配もあります。
せっかく日本から取り寄せても受け取れなければ意味がありませんよね。
3、料金や紛失などの心配をせずに日本と同じ学習ができる

タブレット学習の良さは、インターネットに繋がっていれば国内外関係なく日本の勉強ができることです。
タブレット学習が誕生する前は、冊子の教材を毎月海外まで送ってもらう必要があったので、日本国内と同じ教材でも郵送費もかかり割高でした。
また国によっては郵便制度が整っていないことも多く、なかなか教材が届かなかったり紛失したりしてしまうことも。
4、オンラインで学習をサポートしてもらえる

タブレット学習教材の中には、オンラインで学習スケジュールの管理や質問、相談などができるサポートが充実しているものもあります。
5、日本の子育てや教育情報がリアルタイムで手に入る
海外にいるとどうしても日本国内の子育てや学校の様子に疎くなってしまいがちです。
特に日本に戻って受験や進学をする予定がある家庭は、早いうちから積極的に情報収集をしておくことが重要ですね。
海外でタブレット学習をするデメリットとは?
インターネット環境が不安定な国は向かない

タブレット学習をする上で欠かせないのがインターネット環境ですが、住んでいる国によっては環境が整っていなかったり回線が不安定な場合もあります。
文字や文章を書く活動が少なくなりがち

タブレット学習はパソコンやタブレットを使って勉強を進めていくので、紙のテキスト教材と比べると書く分量は少なくなりがちです。
タブレット学習をする時には専用のノートを作ってメモを取りながら進めるなどの工夫が必要な場合もありますね。

海外で受講できるタブレット学習を選ぶ時に注意したいこととは?
専用タブレットが必要かどうか

タブレット学習の中には大きく分けて次の2つのタイプがあります。
- 学習専用タブレットを使って学習するもの
- 自宅のタブレットやパソコンを使って学習するもの
通信教育で有名な進研ゼミ(チャレンジタッチ)やスマイルゼミもタブレット学習ですが、専用タブレットが必要になります。
専用タブレットを海外で使うことはできますが、
- 海外発送に対応していないので、日本以外で受け取れない
- 添削や安心サポートなどの一部サービスが対応していない
と国内受講が前提となっているため、海外で使用するには少し注意が必要です。
日本で申込&タブレットの受け取りをしてから出国するか、親戚などから別途発送してもらうなどすれば、学習自体はできます。
自宅のパソコンやタブレットが対応しているか

すでに持っているパソコン・タブレットで学習をする場合は、必ず対応している機器を確認してから受講しましょう。
この後ご紹介するおすすめタブレット学習教材はWindows・Mac共に対応しているものですが、例えばZ会のタブレットコースのようにMacのアイパッドのみ対応というケースもあります。
まずは海外受講ができる通信教育・タブレット学習を試してみよう
海外受講できるおすすめのタブレット学習を4つご紹介しました。
気になるものがあれば、まずは無料の資料請求やお試し授業を受けてみて、お子さんが楽しく続けらえる教材かどうかをチェックすることが大切です。
