
物を目的に勉強させるのに抵抗を感じます。



元小学校教員・塾講師として7年の指導経験があるまつもとです。
家庭での学習の習慣化は、どのご家庭でも悩まれることが多いですよね。
「勉強したらご褒美におやつ」
「テストで100点取れたらゲームを買ってあげる」
などご家庭でもいろんな試行錯誤をされているという話はよく聞きます。
では、やはり頑張らせるためにはご褒美をあげたほうがいいのでしょうか?
結論からいうと「ご褒美はあってもいいけど、おやつや高価なものをあげる必要はない」です。
この記事では、管理人が小学校教員時代に実践していた方法を元に、家庭での正しいご褒美の使い方をご紹介します。
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小学生にご褒美ってあげていいの?
「馬の目の前の人参」ではなく、頑張ったことを認めてあげるもの
馬の目の前に人参をぶら下げて走らせる例えってよく見かけますよね。
これは馬の大好きな人参を動機にただ馬が走っているだけです。
きっとこの馬は人参を食べることを目的に走っているだけで「なぜ自分は走っているのか」という理由はわかっていないでしょう。
子供に置き換えてみると、「子供の目の前のゲーム」という感じでしょうか。
子供はゲームをやるために勉強をしますが「なぜ自分は勉強する必要があるのか」という理由はわかっていないでしょう。
おそらく聞けば「将来のため」とかなんとか今まで大人に言われてきたことをおうむ返しに言うこともしますが、本当の必要性は理解できません。
本来のご褒美とは「褒めるためにあげるもの」という意味の言葉なので、
- 本当はゲームしたかったけど丁寧に宿題ができた
- 難しい問題だったけど時間をかけて自分で考えられた
- 10分で解ければいい問題を8分で解けた
- 自分から宿題をやり始めることができた
といった子供の頑張りを認めて、褒めてあげるものとして与えてあげましょう。
褒めることでお子さんの自信にも繋がり、そのうちご褒美なしでも自分から学習する目的を見つけられる子になります。
必ずお母さんの褒め言葉と一緒に
もっと簡単にいうと、「ご褒美=褒めてあげること」だけでもいいです。
お母さんの褒め言葉というのは小学校低学年はもちろん、高学年でも態度には表しませんがうれしいものです。



子供が喜ぶご褒美とは?
とはいえ、言葉だけでは物足りないという場合もあるでしょう。
管理人が教員時代によく使っていた、子供に喜ばれたご褒美をご紹介します。
家庭でも使えるものばかりですので、ぜひ利用してみてくださいね。
スタンプ
低学年の子はもちろん、意外と6年生の子にまで評判が良かったのがスタンプです。
5、6種類くらいセットになっているものを使って日によって使うスタンプを変えると「今日はどのスタンプだろう?」と楽しみにしてくれていました。
お子さんの好きなキャラクターのものがあれば使ってみるとさらに喜んでもらえますね。
シール
子供は本当にシールが好きですよね。
シンプルなものから少し立体的になった豪華なものまでさまざまなものが販売されていますが、学校ではシンプルなものを使うことが多かったです。
たまにキラキラのシールを混ぜるとすごく喜んでくれます。「今日は特に頑張っていたな!」と思う日にあげるのもいいですね。
花まる
赤ペン1つあればできる簡単なご褒美です。
「全部できたから大きく1ページに花まる」でもいいんですが、「特に綺麗にかけた漢字1文字」「文章問題の計算で最後の単位を忘れずにかけた」などのピンポイントでの花まるも効果的です。
「他のもこうやってやればいいんだ」と子供にとっても印象に残りやすく、より理解を深めることもできます。
イラスト
イラストを描くのが得意なお母さんは、簡単なものを書いてあげるのもいいでしょう。
管理人はあまりイラストは得意ではなかったので、花まるに目や口をつけて顔にしたり、星や植木鉢をつけたりしてアレンジしていました。
ちょっとしたことですが、簡単でわかりやすいのでおすすめです。
小学生がより勉強を楽しめるコツ
紹介したご褒美をより効果的に楽しくするには、次の2つをそれぞれのご褒美と組み合わせるのもおすすめです。
時間を計る
子供は競争やタイムトライアルが大好きです。特にドリルのような計算問題を解く時に効果を発揮します。
「1分以内でここまで計算できたら花まる」という感じで、毎回タイムとご褒美を1つ記録しておくといいですね。
カレンダーやカードなどで一覧で頑張りがわかるようにする
ご褒美がたまっていくと、すぐに自分の頑張りを客観的に見ることができるのでぜひ一覧にしておくのがおすすめです。
簡単なのはご褒美専用のカレンダーを作っていつも勉強するところにおいておくことです。1ヶ月記録ができたら子供と一緒に写真をとってあげるのもいいですね。
まとめ:楽しく続けられるご褒美をあげよう
ご褒美は、あくまでも楽しく勉強を続けていくための手段に過ぎません。
大切なのは
- お子さんの頑張りを認めたあげること
- 一言でもいいからしっかり褒めてあげること
この2つです。
褒め言葉とご褒美で、家でも楽しく学習を続けていきましょう!