まだ小学生だし、勉強は親が教えればいいと思ってます。塾や習い事は勉強が難しくなってからでいいですよね?
元小学校教員・塾講師として約7年の指導経験があるまつもとです。
小学生で習う内容は基本的なことが多いので、まだ簡単だし親が教えればいいと考えている人は多いのではないでしょうか?
でも実は、小学生の勉強を親が教えることはメリットもある一方で、デメリットも多くあります。
そこでこの記事では、小学生の勉強を親が教えることのメリットとデメリットをご紹介します。
「もしどうしても親が教えたい」という場合は、これから紹介するデメリットもしっかりと理解した上で進めていくことをおすすめします。
小学生の勉強を親が教えるメリット
塾や家庭教師の費用がかからない
親が勉強を教える上で一番のメリットはやはり費用がかからないことですよね。
塾や家庭教師を利用すると思うと月10,000円以上は当たり前にかかってきます。
年間で10万円以上の出費になることを考えると、家計のことを考えればメリットと言えます。
学生時代の得意を活かすことができる
お母さんが学生時代に勉強が得意だったり、受験勉強を一生懸命やっていたりした場合はその学習経験を生かすことができます。
特に高学歴と言われるような方にとっては、せっかく積み上げてきた学習スキルを自分のお子さんに活かすのはとても楽しいことではないでしょうか。
自身の経験をもとに学習のアドバイスをすることで、子供の苦手克服にもつながる可能性もありますね。
小学生の勉強を親が教えるデメリット
最新の教育情報がわからない
お母さん世代が勉強していたのはおそらく10年以上、小学校の学習だったら20年以上前の方が多いでしょう。
20年前と比べ、今は学習環境や教科書で教えられている内容は大きく変化しているため、昔の自分の知識だけでお子さんに勉強を教えようとすると学校で習っていることと違う内容を教えてしまう可能性もあります。
それを防ぐためには最新の教育情報などを手に入れる必要がありますが、仕事や家事で忙しいお母さんが日々変わり続ける教育情報を得続けるのはとても大変ですよね。
感情がぶつけやすく、ケンカや甘えが起きやすい
信頼しきっている親子だからこそ、ちょっとした意見の違いで感情がぶつけやすいです。
家族以外の他人であればグッと堪えられる子でも、相手が親だと思うとつい素直な感情表現をしてケンカにもなりやすいです。
お子さんがいる学校の先生も「生徒には勉強教えられるけど、自分の子にはあえて教えない」という方がいましたが、やはり親も自分の子だと仕事で教えるのとはまた違う感覚になるようです。
また学校では頑張れることでも、家だと親に甘えてできなくなるという低学年の子もいますね。
どうしても家庭内で教えたい場合は、「今は先生と生徒の時間」とわかるように区切る必要があるかもしれません。
なぜ子供ができないのかが理解できない
お母さんが特に高学歴や成績優秀だった場合にありがちなのが「こんな簡単な問題なのにうちの子はなぜできないのだろう?」と感じてしまうことです。
どんなに成績の良い親から生まれた子でも、一人一人理解度には差があるのが当たり前です。
自分が苦労をしたことがない部分でつまづく我が子に焦り、ついきつい言葉をかけてしまうということも。
そうなると子供は「自分はできない子なんだ」と自信を持てなくなってしまう可能性もありますよね。
「どこでつまづいているのか」を客観的に把握して、気づかせてあげることが大切ですが、自分の子となると感情も入るのでなかなかうまく把握できないこともあるでしょう。
親は子供を認めて褒めてあげる存在になろう
小学生の勉強を親が教えることのメリット・デメリットをご紹介してきました。
ここまで読んでいただいてもわかるように、親だけで小学生の勉強を教えるのは意外と大変です。
勉強を教えることは学校やプロに任せた上で、親はお子さんの様子を見守って頑張りを認め、褒めて伸ばしてあげる存在になるのがおすすめです。
子供にとってお母さんの誉め言葉と見守ってくれる安心感は絶大。
これだけはお母さん以外では難しいのです。
「どうしても自分で子供に勉強を教えたい!」という場合は、デメリットについてよく考えてみてくださいね。