【2024年4月】おすすめタブレット学習

小学生の数学検定・算数検定のメリット・デメリットは?合格率や難易度も詳しく紹介

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算数が大好きなうちの子。

数学検定というのがあるみたいだけど、小学生でも受けられるのかな?

まつもと
元小学校教員・塾講師として7年の指導経験があるまつもとです。

数学検定は、11級から1級まで様々なレベルの算数・数学の問題にチャレンジできる検定ですね。

「数学」と付いているので中高生向けと思われがちですが、実は幼児や小学生でも受験できる級も用意されているんですよ。

数学検定は学年や年齢に関係なくお子さんの力に合った級を選んで受検することができます。

2019年には小学1年生の男の子が1級(大学・一般レベル)に合格したというニュースもあり、算数が好き・得意な子の力をどんどん伸ばしてあげられる検定としても年々受検者数が増えている検定ですね。

そこでこの記事では、小学生が数学検定を受検するメリットやデメリットなどを詳しくご紹介します。

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もくじ

数学検定はこんな子におすすめ

  • 算数や数が好き、興味を持っている
  • 学校の算数が簡単、難しい問題にもチャレンジしたい
  • 算数の力が身についているか客観的に確認したい

数学検定とは?小学生でも受けられる?

正式名称 実用数学技能検定
運営会社 公益財団法人 日本数学検定協会
受検級 全15級(1〜11級、かず・かたち検定)
検定料 1,700円〜5,200円(税込・受検級によって異なる)
検定時間 40分〜120分(受検級によって異なる)
検定時期 4月・6月・10月の年3回(個人受検の場合)

一般的には数学検定と呼ばれていますが、受検級によって

  1. 数学検定(1級〜5級)
  2. 算数検定(6級〜11級)
  3. かず・かたち検定

と3つの名前で呼ばれることが多いですね。

まつもと
それぞれの検定をよりわかりやすく一覧で見てみましょう。

数学検定(1級〜5級)

内容レベル 時間 受検料
1級 大学・一般 60/120分 5,200円
準1級 高3(数Ⅲ) 60/120分 4,700円
2級 高2(数ⅡB) 60/90分 4,200円
準2級 高1(数ⅠA) 60/90分 3,700円
3級 中3 60/60分 3,200円
4級 中2 60/60分 2,700円
5級 中1 60/60分 2,700円

数学検定は1次試験と2次試験があり、それぞれ別で試験時間が設定されています。

初めてその級を受検する時には両方受検する必要がありますが、2回目以降は受かっている方の試験は免除されます。

算数検定(6級〜11級)

内容レベル 時間 受検料
6級 小6 50分 2,200円
7級 小5 50分 2,200円
8級 小4 50分 2,200円
9級 小3 40分 1,700円
10級 小2 40分 1,700円
11級 小1 40分 1,700円

小学生が一番受検しやすいのが6級〜11級の算数検定ですね。

試験時間も学校の授業と同じくらいの時間で1つしか試験がないので、数学検定に比べると小学生でも試験が受けやすくなっています。

かず・かたち検定

内容レベル 時間 受検料
ゴールドスター 幼児(10までの数の理解) 40分 1,700円
シルバースター 幼児(5までの数の理解) 40分 1,700円

算数検定よりさらに易しい検定として「かず・かたち検定」も用意されています。

幼児を対象としていますが、どちらも繰り上がりのない足し算・引き算が入っているので、10までの数がしっかりと数えられるようになってからの受検がおすすめです。

小学生が数学検定を受けるデメリットは?

上の級を受ける場合は先取り学習をする必要がある

数学検定は級ごとに対応している学年の表記がありますが、内容の目安なだけであって受検する級は年齢が学年関係なくどの級を受検してもOK。

ただし、今の学年より上の級を受検する場合には学校で学んでいない内容を解かなければいけないため、家庭や塾などで先取り学習をしておく必要があります。

まつもと
すでに算数が好きでどんどん先取りをしていたり、塾や家庭で先取り学習をしている環境にあれば問題はないでしょう。

無理にやらせると算数嫌いになる可能性も

うちの子は算数が苦手だから、検定を受けてなんとか算数嫌いを克服させたい!

中学受験も考えてるからなんとかしないと…!

まつもと
ちょっと待って!

確かに焦るお母さんの気持ちはわかりますが、算数克服のための数学検定は注意が必要ですよ!

数学検定は学校の内容が身についているかの復習や確認のために受検するのもおすすめですが、

  • 算数が嫌い
  • 学校の算数の授業にもついていけていない
  • 学習習慣が身についていない

という場合は、検定の前に基礎学力や学習習慣をつける方が先です。

数学検定はあくまでも「自分の算数の学力の確認」ですので、算数克服のための利用はおすすめしません。

まつもと
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小学生が数学検定を受けるメリットは?

学年に関係なく算数・数学の力を伸ばせる

数学検定の1番のメリットは、今のお子さんの学年や年齢に関係なく算数・数学の力をつけられることですね。

学校で決められている学習指導要領(何年生でどんな内容を学ぶかを国が出している指針)は、例えば

「小学2年生なら九九を覚えますよ」
「3年生は割り算をやりますよ」

と決められているため子供達が使う教科書もその指導要項に合わせて作られています。

しかし学習指導要領はあくまで学校で教えるべき内容や学年の目安として設定されているものであって、

「幼稚園生が九九をやってはいけない」
「小学1年生で割り算を教えてはいけない」

というわけではありません。

算数は数字の並びから積み上げて理解していく必要はありますが、ある程度順番に学習を積み上げていけるなら、学年や年齢に関係なくどんどん学んで行ける教科なんです。

まつもと
これまでの小学校教員や公文式講師の経験を踏まえた私の考えとしては、お子さん自身が好きで興味を持っているのであれば、年齢関係なくどんどん先取りして伸ばしてあげるのはいいことだと考えています。

記事冒頭で紹介した小学1年生で1級に合格したケースは珍しいケースではありますが、好きなだけお子さんの得意や好きを伸ばしてあげるのは、親としても褒めてあげる機会が増えてうれしいことですよね。

目標を達成する方法や努力の仕方を学べる

小学生のうちは、学校では単元テストがあるだけで勉強へのわかりやすい目標やゴールを目指す機会が多くはありません。

ただ算数が得意な子にとっては、

「学校のテストや勉強は簡単すぎる」
「勉強しなくても100点取れるからいいや」

と学習への意欲が出ずに勉強の習慣が身につかない子も今まで見てきました。

まつもと
せっかく算数が得意で力があるのに、適切なゴールがないだけで伸ばしてあげられないのはもったいない!

数学検定を受けることで、「6級に合格するぞ!」という明確な目標と期限が決まるため、算数を勉強する動機付けにもなります。

また自分の算数の力に合わせて受検級を決められるので、例えば2年生でも5年生、6年生でも中学2年生の学習をすることもできるので、どんどんお子さんの得意を伸ばしてあげられるのは数学検定のメリットですね。

まつもと

特に合格すると合格証書ももらえるので、喜ぶお子さんは多いのではないでしょうか。

賞状を集めたり合格したりすることで、テレビゲームをクリアしていく感覚で楽しめる子もいるかもしれませんね。

学校以外の試験に慣れることができる

もし将来中学受験を考えているのであれば、数学検定は学校以外の外部試験に慣れる練習としても活用することができます。

「いつも通っている学校や塾では実力を発揮できるのに、外部模試や試験本番になったら緊張して思うようにできなかった」

というのは、中学受験だけに限らず高校・大学受験などでもよくあることですよね。

数学検定は個人受検でも年3回の受検チャンスがあり、定期的に知らない人に囲まれた中での試験を体験することができます。

最初はもちろん緊張したり失敗したりすることもあるかもしれませんが、数をある程度こなしていくことでお子さんにも自信がつき、一番力を発揮したい中学受験本番でリラックスできる可能性が高まりますね。

中学受験に有利に働く可能性もある

試験に慣れること以外でも、数学検定を取得したという実績が中学受験時に評価される可能性もあります。

高校入試に比べると数は少なめですが、各校によっては数学検定が

  • 推薦枠での評価基準の1つ
  • 合否判断の材料の1つ
  • 出願資格

などの優遇・評価材料となっていますね。

だいたい何級くらいをとっていれば中学受験で評価されるの?
まつもと
これも学校によって基準が違いますが、数学検定協会が発表している「数学検定活用校一覧」によると3級(中学3年生)以上で設定している学校が多いですね。

入試要項や評価基準は毎年変わる上に各学校によっても違います。

最新情報は必ず各校に問い合わせてみてくださいね。

数学検定の合格率はどのくらい?

数学検定公式サイトより)

数学検定公式サイトによると、数学検定全体の合格率は65.4%となっています。

ただ合格率は級によって大きく変わるため、受検したい級の合格率をチェックすることが大切ですね。

最も難しい1級は約5%とかなり合格率は低いですが、小学生の受検者数が多い算数検定(11級〜6級)をみると約95%〜80%とかなり高い合格率となっています。

幼児の「かず・かたち検定」だけでみると約98%となっているため、幼児や小学生のお子さんの算数への自信をつけさせてあげるにはぴったりの合格率ですね。

数学検定の合格基準・難易度は?

数学検定の合格基準は、以下のようになっています。

数学検定(1級〜5級) 1次(計算技能検定)全問題の70%
2次(数理技能検定)全問題の60%
算数検定(6級〜11級) 全問題の70%
かず・かたち検定 15問中10問

合格基準としては決して高い訳ではないですね。

また数学検定の難易度ですが、受検級が対応している学年の算数の内容ができていれば十分合格できる内容だと考えられます。

例えば、10級は以下のような小学校2年生レベルの試験内容になっています。

  • 百の位までのたし算・ひき算
  • かけ算の意味と九九
  • 簡単な分数
  • 三角形・四角形の理解
  • 正方形・長方形・直角三角形の理解
  • 箱の形、長さ・水のかさと単位
  • 時間と時計の見方
  • 人数や個数の表やグラフ など

数学検定は文部科学省の後援も受けているため、学校で学ぶ内容と大きく離れて難しい問題を出すことはないのがわかりますね。

1つ気をつけたいこととしては、数学検定はどの級も10%程度「特有問題」という思考力を使う問題があります。

すでに持っている計算知識で解くことができますが、自分で問題をよく理解した上で解答をする必要があるため、

「普段から計算問題ばかりをやっていて違うパターンになると解けない」という子は、少し事前に過去問などで練習をしておく方が安心ですね。

数学検定で無理なく力試しをしてみよう!

小学生の数学検定について、詳しくご紹介しました。

数学検定は、小学生でも算数や数字に興味を持っている子であれば力を伸ばしてあげるためにもどんどん活用していくのがおすすめです。

まつもと
数学検定に向けた勉強方法は様々ありますが、もし今の学年より上の級を目指すのであれば、受検料全額助成が受けられる「RISU算数」もチェックしてみてくださいね!

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