Z会とリトルくらぶが気になっているけど、どっちがいいんだろう?
小学校教員&塾講師をのべ7年間やってきたまつもとです。
小学校低学年のうちから中学受験を考えているご家庭なら、Z会とリトルくらぶは、まず検討する通信教育ではないでしょうか。
どちらもお子さんが将来希望する中学校に合格できるだけの学力をつけるための教材ですが、学力定着や合格へのアプローチ方法は大きく違います。
そこでこの記事では元教員の視点で、Z会とリトルくらぶの2社を比較してご紹介します。
中学受験を検討しているなら、小学校低学年のうちに次の3つの力をつけておくことが大切です。
- 基礎学力
- なぜ?どうして?と自分で考える力・思考力
- 勉強を楽しむ姿勢、学習習慣
Z会の通信教育は、この3つの力を自然に育てられるように作られている教材です。
特に前向きな学習習慣や思考力は、年齢が上がるほど後から習得するのが難しくなり、いざ中学受験間近の5,6年生で頑張りきれなくなってしまうことも。
Z会の通信教育とリトルくらぶの基本情報
Z会の通信教育 | リトルくらぶ | |
運営会社 | Z会 | 四谷大塚 |
学習教科 | 国語・算数・理科・社会 (学年によって異なる) |
国語・算数・理科・社会 (理社は3年生のみ) |
対応学年 | 幼児〜高校生 | 小学1年生〜3年生 |
学習方法 | ・テキスト学習 ・1年生からはタブレットも選択可能(小2は2021年度開講予定) |
テキスト学習のみ |
Z会の通信教育はこんな子におすすめ

- 4年生以降の塾はまだ決めていない、もしくは塾に通う予定はない
- 低学年のうちは遊んだり体験したりする時間も持ちたい
- 基礎力と応用力をバランスよくつけたい


リトルくらぶはこんな子におすすめ

- 4年生以降は四谷大塚に通塾する予定だ
- 1年生のうちから先取りをして学習させたい
- 作文の添削指導をしてもらいたい

Z会の通信教育とリトルくらぶを比較しました
ここからはZ会とリトルくらぶを次の4つの視点で比較してみましょう。
- 教材の内容
- 学習サポートの充実度
- 料金
- メリット・デメリット
教材の内容は?

Z会の通信教育 | ・学習+経験+思考力 ・タブレットかテキスト学習から選べる ・3年生からは中学受験コースも |
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リトルくらぶ | ・テキストとホームワークの2冊がメイン ・思考力を育てる問題が多い |
Z会の通信教育では、算数と国語に加えて「経験学習」がセットになった3教科が基本のコースです。
経験学習とは、身の回りにあるテーマで調べたり作ったりする学習で、理科社会の基礎となる教材。
絵日記のような添削課題を提出するので、他者への伝え方や表現の仕方などを楽しみながら学習ができますね。
- きちんと考える力(論理的思考力)
- せいりする力(情報整理力)
- いろいろためす力(試行錯誤力)
- おもいつく力(連想力)
- よくみる力(注意力)
- みぬく力(推理力)
の6つの思考力を育てる教材になっています。

小学1・2年生のタブレットコースでも「みらいたんけん学習」として、ワークと同じように思考力育成のためのコンテンツが含まれています。
タブレットコースの場合はオプションではなく通常コースに含まれているのもうれしいポイントですね。
3年生からは「中学受験コース」も選択することができるようになります。

息子がやってる通信教育リトルくらぶ。どうかしてるぜ。
しかもこれ「さんすう」て。 pic.twitter.com/cdWRC6Z3WP— あさちん (@viridian_tiger) August 31, 2020
リトルくらぶは四谷大塚が作っている教材ということもあり、小学校の内容を先取りしつつ応用問題が多い構成になっています。
Z会のような別冊で思考力を育てる教材はありませんが、テキスト全体で思考力を鍛えるカリキュラムになっています。
テキストとは別で「ホームワーク」というドリルがあり、1日1ページで毎日学習できるように構成されています。
今日のリトルくらぶ。縦横で意味がつながるものを選ぶ。1枚目は野菜、赤いもの、でトマト。
2枚目の答えは8になるんだけど、我が家は全員これがなんで8になるのかわからない。 pic.twitter.com/xhu2MPUI9p— あさちん (@viridian_tiger) June 6, 2020
お子さんにとっては初めは続けるのが大変かもしれませんが、学習習慣を確実につけられそうですね。
またどちらも採点などは低学年のうちは親がやってあげる必要がありますが、どちらも詳しい解説や採点のポイントが明確に書かれているので安心です。
学習サポートの充実度は?
Z会の通信教育 | 毎月の添削指導(国語・算数・経験学習) |
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リトルくらぶ | 毎月の添削指導(国語・算数・作文) |
2社とも毎月3種類の添削指導があり、学習のサポート体制はしっかりしています。
特にリトルくらぶは算数・国語に加えて作文指導もあるため、文章を書く力の強化がしっかりできそうですね。
Z会は算数・国語と経験学習の添削があります。

Z会の添削問題、先生の丁寧な説明と美しい文字に毎回感動する。 pic.twitter.com/Il2csdPqDW
— うさぎ (@absolutelife25) August 18, 2020
丁寧な添削は小学生だけでなく中学生や高校生からも評判が高く人気ですね。
特に小学校低学年では、かわいらしいイラスト付きでお子さんのやる気や楽しむ気持ちをより高めてくれます。
また年3回「あしあとシート」「わくわくレター」という担任の先生からのお手紙も届きます。
日々の学習のモチベーションになりますね!
料金はどちらが安い?
Z会の通信教育 | 月額3,927円〜(税込、小1・3教科受講の場合) 入会金なし |
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リトルくらぶ | 月額3,300円〜(税込、小1・学力向上コースの場合) 入会金11,000円(税込) |
月額料金はリトルくらぶの方が安いですが、入会金がかかることを考えるとZ会とほぼ変わらないくらいですね。
メリット、デメリットは?
Z会の通信教育のメリット
- 幼児から一貫して学習ができるので楽
- 塾なしでも合格できるだけのカリキュラムがある
- 1教科だけの受講もできる
- 入会金がいらない
Z会の大きなメリットは、幼児から大学受験まで一貫した教材の流れがあることです。
Z会の教材とお子さんの相性が合えば、中学受験だけでなく大学受験までなれた教材で学習できるのはお子さんにとっては大きなメリットです。
またZ会の口コミで非常に多いのが「問題や添削の質が高い」という声。
レベルも高く、多くの中学受験生や東大などの難関大学合格者が利用しているのも納得です。
Z会の通信教育のデメリット
- 料金がやや高い
- 付録などが少ない
- タブレットはアイパッドしか使えない
Z会のデメリットとしては、シンプルな教材ゆえに付録がないことと、一般的な通信教育と比べると料金がやや高いことです。
しかし中学受験を検討しているご家庭にとっては、塾や家庭教師をつけることと比べるとあまり問題ではないかなと思います。
また「タブレットコース」や小学3年生からの「中学受験コース」では、アイパッドしか利用ができません。
手元にない場合は購入する必要があるため、タブレット代金も含めての検討が必要ですね。
リトルくらぶのメリット
- 四谷大塚への入塾がスムーズ
- 作文の添削指導ができる
- 学校よりも先取りした学習ができる
リトルくらぶの1番のメリットは、4年生以降の四谷大塚への入塾がスムーズにできることです。
自宅近くに四谷大塚があり、通塾が前提になっていれば本格的な中学受験の勉強が始まっても安心ですね。
また作文の添削指導があるので、文章力や構成力の向上に役立つのもリトルくらぶならではです。
リトルくらぶのデメリット
- 料金がやや高い
- 四谷大塚に入塾しない場合は3年生で学習が途切れる
- 入会金が必要
デメリットとしては、四谷大塚へ入塾をしない場合にはあまり大きなメリットは感じにくいという部分です。
3年生で学習が一度途切れてしまうので、そこから再度教材や塾探しをする必要があります。
総合的にはZ会の通信教育がおすすめ!
Z会の通信教育とリトルくらぶについて詳しく比較してきましたが、総合的にみてZ会の通信教育がおすすめです。
教材の質の高さと「今何を学習しているのか」が親にも子供にもわかりやすい構成になっているのがいいですね。
しかし、Z会の教材がどんなに良くても一番大切なのはあなたのお子さんに合った教材か、続けられる教材かどうかということですよね。

Z会の通信教育は無料で資料請求ができるのですが、
- 国語
- 算数
- 経験学習
- みらい思考力ワーク
- 保護者向け冊子(中学受験や家庭学習について)
のすべてのお試し教材や、添削指導の見本などが入っていてしっかり教材を確認することができます。
入会するしないに関わらず、まずは早めに資料請求だけでもしておきましょう!