公文式に通っているうちの子の教材がなかなか進まない…。
同じところの繰り返しばかりなのはなぜ?
元小学校教員・公文式の講師をしていたまつもとです。
学習者としても約5年間公文を続けていました。
公文は繰り返し復習をしながら少しずつステップアップしていく学習法ですが、親から見るとできていそうなのに何度も同じところを繰り返しているのを見ると不安になりますよね。
またお子さんのモチベーションが下がってしまうこともあるかもしれません。
そこでこの記事では、元指導者の経験から公文式の教材が進まない理由とその解決法を詳しくご紹介します。
公文式が進まない理由としては、次の5つが考えられます。
- 時間がかかり過ぎている
- 訂正が多い
- 応用問題を学習している
- 長期休みのために進度調整をしている
- 先生が教材を進めることに慎重
教材が進まないことをが気になるのであれば、まずは先生に相談することが大切です。
それでももし不安があったり解決できないようであれば、
- その教室が合っていない
- 公文式の指導方針がお子さんに合っていない
可能性が考えられます。
他教材も試してみるなら、公文式と同じような学年に関係なく学習できる無学年学習も検討してみるのがおすすめ。
「公文式がもしかしてあってないのかも?」と思ったら、合わせて参考にしてみてくださいね。
公文式の教材が進まないのはなぜ?
ご存知のように、公文式の教材は基本的には子供だけの力で解けるように作られています。
先生はヒントを出してあげたり少し手伝いをしたりすることで、自分で「できた!」という気持ちを持てるように指導していきます。
先生も先に進めてあげたい気持ちの方が多いですが、進まないのはそれなりに理由があります。
代表的なのをいくつがご紹介しますね。
時間がかかり過ぎている
公文の教材を進めるかどうかに大きく関わっているのがプリントを解く時間です。
宿題でも教室でも「必ず時間を書くように」と指導されると思いますが、これは完成時間と呼ばれる規定の時間を進度の基準の1つにしているから。
各教材によって規定の時間は変わりますが、5〜10枚のプリントで何分かかったかを見ています。
この規定の完成時間よりも時間がかかっていることが多いと、「この先に進んでも苦労しそうだな」と考えて完成時間内に解けるように繰り返し同じ教材を解くことが多いです。
ちなみにこの完成時間というのは、保護者も見ることができます。
入会の時にもらう資料の中の「教材一覧表」の中に1枚あたりの完成時間の目安が載っています。
例えば「2〜3」とあれば1枚あたり「2〜3分で解けるといい問題=10枚だと20〜30分程度」と見ることができますね。
訂正が多い
公文は100点が取れるまで直すことで有名ですが、必ず100点が一回で取れないと進めないということはありません。
訂正が多くても、1度で直せれば先に進めることも多いです。
しかし何度も同じ間違いをしていたり、複数回訂正する場合は、2,3回同じ教材をやって理解をさせることはあります。
応用問題を学習している
単元によっては、学校では習う範囲を超えた応用問題もあります。
解くのにかかる時間も長くなり反復練習が必要な部分ですので、お子さんはしんどいと思います。
ただここを乗り切るとまた新しい単元の基礎の内容になることが多いので、踏ん張りどころと言えますね。
長期休みのために進度調整をしている
夏休みや冬休みなどの長期休みで公文の教室が休みになるときは、家庭でやる宿題に新しい単元や難しい部分があるとお子さんも大変ですよね。
その調整のために、休みに入る前から少し進度の調整のために進みを遅くしている場合もあります。
公文式は先生によって進む・進まないが決まりやすい
上記のように、公文の教材が進まない理由は様々です。
また同じ公文式といっても、
- じっくり復習させて理解した上で進ませたい先生
- 多少無理してでもどんどん先に進ませたい先生
と通っている教室の先生の方針によって様々です。
もちろん公文式のマニュアルもありますが、ベテランの先生ほどご自身の経験を大切にする方も多い印象ですね。
「公文式の教材が進まない」を解決するには?
なかなか教材が進まないことを解決するためには、次の3つの方法が考えられます。
教室の先生に相談する
まずは通っている先生に相談するのが一番です。
うちの子なかなか進まないんですが、どうしたらいいでしょうか?何か家庭で協力できることはありますか?
と聞けば角も立ちませんし、先生からも「あ、このお母さんは協力的だな」と思ってもらえます。
先生にも指導の方針があるはずなので、進まない理由を聞いて納得できればお子さんにも説明がしやすいですね。
教室を変える
先生に相談をしてもやっぱり納得ができないという場合には、公文の教室を変えるのも1つの方法です。
先ほども言ったように、公文式は先生によって教室の雰囲気や進め方も違いますので、近くに別の教室があるのであれば一度見学したり教室を変えたりするのもありです。
公文式以外の教材を試す
近くに別の教室がない、このままの進度は納得ができないという場合は、公文式以外の教材を試してみるのもおすすめです。
公文と全く同じではありませんが、通信教育のすららというタブレット学習の教材は、今の学年に関係なく復習や先取り学習がお子さんのペースで進めることができます。
公文よりも短い時間でゲーム感覚で楽しめる教材なので、公文の宿題の多さやプリントの管理に疲れてしまったお子さんにもおすすめ。
もちろん公文と並行しながらサポートとして利用するのもありですね。
公文式の教材が進まないのには理由がある
公文式の教材が進まない理由をいくつかご紹介しました。
1つの理由だけでなく、いくつかの理由が重なっている場合もありますし、先生の方針によっても変わってきます。
ぜひお子さんが「勉強楽しい!自分でできた!」と楽しめるような家庭学習をさせてあげたいですね。