しっかりサポートしてもらいたいけど、発達障害の子に対応した家庭教師ってあるのかな?
元教員・塾講師として、発達障害のお子さんの担任経験があるまつあです。
発達障害のあるお子さんの中には、学校の授業に集中できずに勉強が苦手になったり、人よりも理解するのに時間がかかったりする子もいますよね。
お子さんの個性と特性を尊重しながら学力もしっかりつけるためには、お子さんがマイペースで学習できる環境とサポート体制を作ることが必要です。
一人一人に合わせた学習指導といえば、やはり思い浮かぶのが家庭教師ではないでしょうか。
家庭教師は全国にたくさんありますが、発達障害をもつお子さんへの理解があって適切なサポートができる家庭教師は残念ながら多くはありません。
そこでこの記事では、発達障害のお子さん向けの家庭教師を探している方に向けて、元教員の目から見ておすすめしたい厳選3社をご紹介します。


発達障害の子にはどんな家庭教師を選べばいい?
おすすめの家庭教師を見る前に、まずはどんな家庭教師を選べばいいのか、4つのポイントを確認しておきましょう。
対応エリアに住んでいる地域が含まれているか
家庭教師を選ぶときの基本ですが、自宅のある地域が派遣エリアに含まれている会社かどうかは必ず確認しておきたいポイントです。
首都圏や関西圏などの都市部では家庭教師も豊富にありますが、地方だとそもそも近くに家庭教師がないこともありますよね。
もし自宅近くに希望の家庭教師がない場合は、インターネットを使ったオンライン家庭教師や発達障害に対応したタブレット学習を利用することもできます。
発達障害の知識や指導実績があるか
発達障害に関する理解や知識は教育に関わる大人は全員が持つべきですが、学校の先生でも知識が不十分な人も多いのが実情です。
多くの家庭教師は障害のないお子さんに向けたサービスであることが多いため、テレビCMや知名度だけで選ぶと指導が逆効果になってしまうことも考えられます。
しかし中には
- 発達障害に関する資格を持っている先生・スタッフがいる
- 発達障害のお子さん向けの学習コースがある
- 発達障害の専門家監修の教材がある
といったサポート体制が整っている会社もあります。
住んでいる地域にもし専門知識やサポート体制がある家庭教師があれば、まず優先して検討しましょう。
子どもと相性のいい先生がいるか
お子さんの学力や成績が上がるかどうかは、相性のいい先生と出会えるかが一番重要なポイントといっても過言ではないでしょう。
どんなにサポート体制がしっかりしている会社でも、来てくれる先生とお子さんの相性が合わなければ効果は半減してしまいます。
こればかりはインターネットの口コミをどれだけ見ても、実際に先生とお子さんが会ってみないとわかりませんよね。
気になる家庭教師があれば、まずは無料の体験授業を受けてみて、お子さんの様子や先生の雰囲気、指導の仕方を確認するのがおすすめです。
長く続けられる料金か
家庭教師を利用する目的にもよりますが、発達障害のお子さんの学習指導はお子さんのペースに合わせつつゆっくり進めていくことが多いでしょう。
そのため、継続的に指導してもらいやすい料金かどうかを確認することも大切です。
一般的な家庭教師の相場は、中学生であれば月額20,000円〜45,000円とかなり幅が広いため、体験授業時に必ず料金の確認をしておきましょう。
発達障害の子向け おすすめ家庭教師3選
家庭教師を選ぶポイントを踏まえた上で、おすすめの家庭教師をご紹介します。
体験授業や資料請求などは各会社の公式ページから簡単に申込ができるので、気になるものがあればまずはチェックしてみてくださいね。
「家庭教師のノーバス」

運営会社 | 株式会社ワン・ツー・ワン |
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対応学年 | 小学1年生〜高校生 |
対応教科 | 全教科 |
派遣エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・愛知・三重・岐阜 |
料金 | 月額20,304円〜(税込・90分月4回の場合) |
メリット
- 発達障害向けの特別コースがある
- 知識のある学習プランナーと先生の連携がしっかりしている
- 料金体系が明瞭でわかりやすい
デメリット
- 派遣エリアが限られている
家庭教師のノーバスでは、「こころの未来」という発達障害をもつ子向けの特別コースが用意されています。
注意欠如・多動症(ADHD)・(学習障害)LD・自閉症スペクトラム(ASD)それぞれについての特性を把握しながらも、一人一人の個性に向き合って指導をしてくれるのが特長です。
また中学受験コースもしっかりとしたサポートがあるので、受験を考えているご家庭にもおすすめですね。
派遣エリアが限られているのがデメリットですが、ノーバスは国内外どこでも受講できる「ネッティー」というオンライン家庭教師も運営しています。

ネッティーでも「心のケアコース」「不登校コース」が用意されていますので、近くにノーバスがない場合や、自宅に先生が来るのに抵抗がある場合にはおすすめですよ。
「家庭教師のあすなろ」

運営会社 | 株式会社ひのき |
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対応学年 | 小学生〜高校生 |
対応教科 | 全教科 |
派遣エリア | 1都10県(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・宮城・福島・山形・岩手) |
料金 | 月額16,000円〜25,000円(1時間あたり2,000円〜) |
メリット
- 発達障害に関する資格保有スタッフによる研修制度がある
- 料金が安い
- 講師や学年に関係なく指導料が一律
デメリット
- 指導内容によっては教材の購入が必要(1教科4,000円程度)
「家庭教師のあすなろ」は、関東や東北を中心に家庭教師を行なっています。
小・中学生なら1時間あたり2000円からというリーズナブルな指導料と、優しく丁寧に寄り添ってくれるお兄さん・お姉さんのような先生が多いと人気です。
「発達障害コミュニケーション指導者」という資格を持つ専門スタッフが在籍していて、定期的に先生への研修や勉強会などを実施しています。
公式ページには、LDやADHDを持つ小学生のお子さんの実例も紹介されていますので、きっと参考になるかと思いますよ。
「通信教育のすらら」

運営会社 | 株式会社すららネット |
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対応学年 | 小学生〜高校生 |
対応教科 | 国語・算数・英語 |
料金 | 月額7,480円〜 |
メリット
- 発達障害の専門家が監修している
- プロ講師の「すららコーチ」が親子をサポート
- ゲーム感覚で子どもだけでも学習ができる
- 家庭教師や塾よりも料金が割安
デメリット
- 対面での指導は受けられない
最後にご紹介する「すらら」は家庭教師ではないのですが、発達障害をもつお子さんへのサポート体制が充実しているのでご紹介します。
すららは自宅のパソコンやタブレットで学習できるe-ラーニング教材です。

一見ゲーム画面のようですが、発達障害の専門家による監修のもと、学年に関係なくできるところから学習する無学年学習という方式をとっています。
実際に発達障害をもつお子さんの成績アップ事例が多く、先に紹介した2社と比べても実例数は1番多いのではないでしょうか。
家庭教師ではないので対面での先生の指導は受けられませんが、一人一人に「すららコーチ」と呼ばれる現役プロ講師が担任としてサポートしてくれます。
- スカイプやメールなどでのカウンセリング
- お子さんに合った学習のスケジュールを立てる
- 定期的なアドバイス、良いところを褒めてくれる
- 保護者の悩みや疑問についてのサポート
など、かなりサポート体制が充実していますよね。
料金も家庭教師よりリーズナブルで、1ヶ月だけのお試し入会もできますので、家庭教師にこだわっていなければこちらもおすすめですよ。
まずは資料請求や体験授業で、子どもとの相性を確認しよう
発達障害のお子さんに向けた家庭教師についてご紹介してきました。
最初に選び方のポイントを4つお伝えしましたが、一番大切なのはお子さんと先生や教材が合っているかどうかが一番大切です。
