Z会の通信教育って有名だけど、発達障害を持つうちの子にはどうなんだろう?
元小学校教員のまつもとです。
発達障害を持つお子さんの担任を複数回経験しました。
Z会の通信教育は、独自のカリキュラムによって教科書+αの高い学力や思考力が付く教材として人気ですよね。
そこでこの記事では、Z会の通信教育を発達障害の子が使うメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
発達障害のお子さんの中には、Z会の通信教育を利用している子もいます。
特にテキスト教材ではなくiPadを使ったタブレットコース利用者が多いですね。
ただしZ会の通信教育は、発達障害のお子さんの利用を前提として作られていないので合わない可能性もあります。
「発達障害に合わせたサポートや学習方法が欲しい」
という方は、発達障害の専門家が監修の無学年学習のすららの利用も合わせて検討してみましょう。
- 専任のすららコーチが、お子さんの特性に合わせてフォロー
- ゲーム感覚で楽しくお子さんにあった学びができる
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と、他にはないサポートやフォローが魅力です。
また5教科合計で月8,228円〜(税込)という月額料金の安さも、おすすめしたい理由の1つです。
すらら公式サイトから無料で資料請求もできるので、ぜひZ会の通信教育と合わせてチェックしてみてくださいね。
→発達障害のお子さん向けおすすめタブレット学習・通信教育をもっとみる
Z会の通信教育とは?
運営会社 | 株式会社Z会 |
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対応学年 | 小学1年生〜小学6年生 (幼児〜大学生・社会人まであり) |
対応教科 | 【小1・小2】国語・算数・経験学習 【小3〜小6】国語・算数・理科・社会(1教科からの受講が可能) |
利用可能サービス | ・3つのコースから選択可能 ・担任制の添削指導 ・保護者指導用のサポートブックあり |
料金 | 税込3,315円〜(学年・コース・教科数によって異なる) |
公式サイト | Z会の通信教育 |
発達障害のZ会の通信教育の口コミは?
うちの子は音にすごく敏感なんですが、Z会のタブレット学習にしたら毎日勉強するようになりました。正解の音が好きなようです。
ADHDで書くことが苦手な息子がZ会のタブレットを利用しています。
紙の教材に比べて書く分量が少ないのでストレスがかからないようでそれはいいんですが、勝手にタブレットにゲームをダウンロードして遊んでしまうことが多々あり困ってます…。
親の方でセキュリティー設定をちゃんとしておくの大切ですよ。
発達障害のお子さんでZ会を利用している子はタブレットコースで学習していると言う声が多くありました。
特に書くことに抵抗のある子や、机に向かって学習するのを嫌がる子にはタブレット学習は楽しみながら学習できる方法ですね。
Z会の通信教育を発達障害の子が使うメリット・良さは?
紙面がシンプルで気が散らない
Z会の通信教育には
- 紙のテキスト
- タブレット学習
の2つの学習方法があります。
どちらも、余計なキャラクターなどがなくシンプルな紙面になっているため、注意力が散漫になりがちなADHDのお子さんでも使いやすい場合もあります。
添削指導が手厚く子供のやる気になることも
Z会には添削指導がついていて、毎月1回添削課題を出すと、担任の先生からのコメント付き解答を受け取ることができます。
丁寧なコメントを毎回楽しみにしているお子さんも多く、見守ってくれている人がいると言うだけでやる気になるかもしれませんね。
問題の質が高く、中学受験を目指せるだけの学力がつく
Z会独自の学習カリキュラムは、問題の質やレベルがかなり高いのも大きな特長ですね。
しっかりと自分で考えさせる良問が揃っているので、基礎学力と同時に思考力をつけられる問題になっています。
特に中学受験や難関校合格という目標がある子にはおすすめです。
Z会の通信教育を発達障害の子が使うデメリット・注意点は?
様々なメリットがある一方で、発達障害のお子さんが使うにはデメリットになってしまう部分もあります。
こちらも合わせてチェックしておきましょう。
低学年はタブレット学習ができない→利用可能になりました!
発達障害のお子さんと相性がいいタブレット学習ですが、Z会の場合は小学3年生からしか利用ができません。
低学年のうちは確かに紙に書く活動も大切ではあるのですが、まず学習への動機付けをしたい発達障害のお子さんにとっては低学年から利用できないのは少し残念ですね。
(2021年4月追記)
2020年度に小学1年生のタブレットコース、2021年度には小学2年生のタブレットコースがそれぞれ開講され、1年生から6年生まで全ての学年でタブレットコースが受講できるようになりました!
シンプルが故に楽しくないことも
シンプルでわかりやすい画面や紙面が人気のZ会の教材ですが、発達障害のお子さんにとっては「楽しくない」「つまらない」という理由になる可能性もあります。
特に勉強への意欲がない子にとっては、まずゲーム感覚で遊ぶように学ぶことが大切です。
ある程度のアニメーションやキャラクターがいる教材の方が合っている場合もありますね。
発達障害の子の利用を前提として作られていない
Z会は発達障害の子向けに開発された教材ではないため、お子さんによっては教材が合わなかったりイライラしてしまったりする可能性もあります。
また添削指導で担任の先生がつきますが、こちらも発達障害のお子さんの指導経験や対応については経験があまりないのではと考えられます。
発達障害のお子さんだけでなく、お母さんも色々な不安を抱えているかと思います。
一般的な学習面の相談だけでなく、発達障害に関する不安や心配事まで相談できるサポートがある通信教育を利用してみるのもおすすめですよ。
学年を超えた復習や予習をするには事前連絡が必要
発達障害のお子さんの中には、1教科だけ突出してよくできる得意教科があったり、逆に1学年前の学習内容も理解していない教科があったりと理解度は様々ですよね。
Z会では1教科ごとの受講ができるのは便利なのですが、今の学年より前や先の教材を利用するには事前に相談をする必要があり、手続きがやや煩雑です。
もしお子さんに学年を超えて復習や先取り学習をさせてあげたいのであれば、無学年学習方式を取り入れた教材を活用してみるのもいいですね。
お子さん自身のペースで苦手克服や得意を伸ばしていくことができる今注目が集まっている学習方法です。
発達障害のお子さんに合ったタブレット学習を選ぶことが大切
発達障害のお子さんがZ会の通信教育を使うメリットやデメリットなどをご紹介しました。
Z会の通信教育は質の高い独自カリキュラムで高い学力育成が期待できる教材ですが、発達障害のお子さんの利用を前提として作られていないので合わない子もいます。
発達障害のお子さんに向けに作られた教材とも比較をしながら、お子さんが一番楽しく学習できる方法を見つけてみてくださいね。
※全て税込料金、学年や支払い方法によって料金は変わります。
※サービス名をクリックすると、公式サイトを見ることができます。